外壁塗装の色ムラの原因と補修方法
外壁塗装の色ムラは美観を損ねるだけではなく、きちんと塗装が行われておらず、塗料本来の性能が発揮できていない可能性もあるため注意が必要です。
このページでは、色ムラができてしまう原因や補修方法などについて紹介いたします。また、補修が必要な色ムラの程度についても説明いたします。
色ムラの原因

色ムラの主な原因は、以下の4つです。
下塗りが不十分だった
外壁塗装で行われる下塗りには、中塗り・上塗り塗料の密着性を高める効果や、下地が過剰に塗料を吸い込むのを防ぐ役割があります。
下塗りが不十分の場合、下地に中塗り・上塗り塗料が吸い込まれて均一に塗装することができないため、結果としてムラに繋がってしまいます。
塗料の取り扱いに不備があった
塗料には、塗料メーカーが定めた規定があり、乾燥時間や希釈率なども細かく決められています。
これらの規定は各製品ごとによって異なり、守らずに塗料をすると塗料がきちんと密着せずに、色ムラを含む様々な不具合が発生してしまいます。
中塗りと上塗りで色を変えた
塗装中に決められた回数を塗っているかを判断しやすいように、中塗りと上塗りの色を変えて塗装する業者もいます。その際、中塗りの色が上塗りの色より濃い場合、中塗りの色が透けて見えることがあります。
また、中塗りと上塗りの色が混ざったり、経年劣化によって上塗り塗料が剥がれた際に中塗りの色が見えて、美観を損ねることもあります。
塗装業者の技術不足
塗装は人の手で行うので、技術が不足している職人が刷毛やスプレーを使って塗装をすると、均一に塗装ができずに色ムラが発生します。
補修が必要な色ムラの程度
光の当たり具合や見る角度によって色ムラができる場合、性能には問題はありません。また、狭い場所や塗りにくい場所は、多少の色ムラが起きてしまうことがあります。
注意すべきなのは、明らかに美観を損ねている程の色ムラです。はっきりと色ムラがわかる状態の場合、塗料の性能が発揮できていない可能性があるため補修が必要となります。
塗料には、建物を保護する役割や防水性を高める効果があるため、色ムラを放置していると塗装が剥がれてしまったり、雨漏りに繋がる恐れがあります。
補修方法と費用
色ムラを補修する際は、塗り直しが必要です。費用は、塗り直しが必要な範囲や使用する塗料、足場の有無などによって異なります。
保証期間内であれば無償で行ってくれる場合もありますが、色ムラは見る人によって判断が変わってくるため、お客様と業者の間で意見が食い違ってトラブルに繋がるケースも多いです。
まとめ
色ムラの原因は、作業工程に問題があったり、塗料の扱いに不備があった場合などの施工不良が主な原因となります。
また、色ムラは美観を損ねるだけではなく、早期劣化や雨漏りなどにも繋がる恐れがあるので、はっきりと確認できるほどの色ムラが発生している場合は、業者に相談して再塗装してもらうようにしましょう。