外壁・屋根塗装の工事期間と各作業内容
外壁・屋根塗装にはいくつかの工程がありますが、工事期間中の作業内容を把握するのは難しいです。そこで、各工程にかかる時間や日数などを知っておくことが重要となります。
このページでは、工程ごとの作業内容や工事期間についてご紹介いたします。
外壁塗装の流れと工程ごとの作業内容
足場・メッシュシート設置(日数:1日)

足場を設置することで、作業を効率よく丁寧に行うことが可能になります。職人の安全を確保し、事故などが起きないようにするためにも重要な工程です。
また、メッシュシートは高圧洗浄の水や塗料の飛散防止、職人の落下防止などの役割があります。
作業中は大きな音が発生するので、近隣の方とトラブルにならないように事前に挨拶するなど注意が必要です。
高圧洗浄(日数:1~3日)

高圧洗浄機を使用し、外壁や屋根に付着した汚れ、ホコリ、コケ、カビ、古い塗膜などを取り除く作業です。洗浄後は十分に乾燥させることが大切です。
洗浄が不十分だったり、きちんと乾燥していない状態で塗装を行うと、早期劣化や塗膜の剥がれ・膨れなどの原因となります。乾燥時間は天候や立地などによって変動します。
養生(日数:1日)

養生とは、塗装をしない箇所をテープやビニールなどで覆う作業です。窓やドア、車、エアコンの室外機などは塗料が付かないように養生します。
また、窓枠などにテープを貼ることにより塗料を真っすぐ塗ることができるため、塗装した部分と塗装していない部分の境界線が綺麗に仕上がります。
塗料がついては困るもの、塗装をしたくない箇所などがある場合は、トラブルが起きないよう事前に業者に伝えておくのが望ましいです。
下地処理(日数:1日~)

下地処理はひび割れやコーキングの修繕、高圧洗浄で落としきれなかった古い塗膜や汚れなどを除去する作業です。
さらに、金属部分には「ケレン」というサビを除去する作業や、サビを抑えるための「サビ止め」なども行います。
日数は劣化状況によって異なり、数日かかることもあります。下地処理は塗装工事において出来栄えに大きく影響するため、非常に重要な工程です。
外壁塗装(日数:3日)

外壁塗装は一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りとなります。
下塗りはシーラーやフィラーなどと呼ばれる下塗り塗料を使用し、塗装面を整えて塗料の密着性を高める役割があります。
中塗り・上塗りは同じ塗料を使用し、建物を保護したり防水機能を持たせる目的があります。2回同じ塗料を塗ることで、ムラなく均一に厚みを出すことでき、塗料の本来の機能を発揮されます。
日数はそれぞれ1日程度、合計3日程度となります。
屋根塗装(日数:3日)

屋根塗装も外壁塗装と同様、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りが一般的で、日数は3日程度かかります。
その際「縁切り」という屋根材と屋根材の間が塗料で埋まらないように、専用の工具を使用してを隙間を開けていく作業を行います。縁切りが適切に行われていない場合、建物に侵入した水が排出されず屋根に溜まり、雨漏りの原因となってしまいます。
最終確認(日数:1日)

まず職人が塗り残しや色ムラを確認し、その後お客様と共に最終点検を行い、不備があった場合は手直しをします。
日数は1日程度です。後々トラブルが起こらないように細かいところまでチェックし、気になる箇所は業者にきちんと伝えることが大切です。
足場解体・完工(日数:1日)
最終確認が終了後は足場・メッシュシートを解体し、引き渡しとなります。この時清掃も行い、ゴミなどは業者が持ち帰ります。
予定より工期が早まる場合、遅れる場合の要因
工期が早まる場合
予定していた職人より人数が増えた場合は、工期が早まる可能性があります。また、雨天などを想定して工期を組んでいた場合では、天候に恵まれスムーズに作業が進み工期が早まることも考えられます。
工期が遅れる場合
天候に恵まれず雨が続いたり、気温が低い日が多いと乾燥に時間がかかったり、作業ができないことがあるため、工期が遅れてしまいます。
まとめ
工事期間中に作業内容を細かく確認するのは難しいですが、工程や期間を把握しておくことで、適正に工事が行われているのかを判断する目安となります。
ただし、必ずしも手抜き工事を防げるものではなく、仕上がりも職人によって変わりますので、信頼できる業者に依頼することが重要です。
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